村本修司が今期5度目の一般質問/2022年9月議会/県北地域のものづくり力を活かした産業振興

2022年9月12日、茨城県議会一般質問が行われました。 県議会公明党の村本しゅうじ議員は、すべての議員の中で最も多い今期5度目の登壇しました。 県北地域のものづくり力を活かした産業振興について、産業戦略部長に質問しました。

県北地域におけるものづくり力を活かした産業振興についてお伺いいたします。
県北、特に日立市は企業城下町として、製造業の事業所が数多く立地しており、2017年の製造品出荷額は、県内で神栖市に次いで2位、全国で64位と県北の強みとなっております。
私は、カーボンニュートラルによる新しい事業の創出も大変重要であると考えておりますが、今ある中小製造業の再興が県北活性化にとっての近道だと思っております。
茨城県において、これまでも、大手企業依存からの脱却、人出不足、後継者不足などの課題意識から、技術力向上のための研修会、創業支援、技術伝承支援など様々な形で中小製造業を支援してきました。例えば、大学や研究機関の研究成果と県内企業を結びつけた技術力・開発力向上支援や、医療や介護などの分野における研究開発から販路拡大までの一貫した支援のほか、さらには、IoTやAIなどデジタル技術を活用した新たなビジネスプラン構築支援などが挙げられます。
また、現在では、「県北地域牽引産業・中核企業創出事業」として、県北の中小製造業の企業連携体による成長分野進出に向けた取組や、産学官連携による新技術・新製品開発を支援していると承知しておりますが、こういった取組は、県北地域の中小製造業の再興には不可欠であります。今後は、この事業をより一層選択と集中により短期間で製品化に結び付けられるよう拡大・拡充もお願いします。
さらに、企業の経営資源を確保するためには、受注機会の増大などを支援するための積極的なマッチングが重要と考えております。
県内では、つくば地域を中心とするベンチャー企業や大学・研究機関などが研究・技術シーズを有しております。これらを具現化・製品化するために有効な手段のひとつとして、高度なものづくり力のある県北の中小製造業とのマッチングがあります。
科学技術や産業の集積等を活用し、これらを積極的に繋ぎ、県内において好循環を作ることにより、将来を担う産業の創出へと大きく貢献できるのではないでしょうか。このために、県北の中小製造業とベンチャー企業・学術機関をお節介なくらいに繋ぐ取り組みが必要であると考えます。
また、日立市とつくば市は直線距離で約75km離れており、単に紹介するだけでは、マッチングのハードルは超えにくいかもしれません。そこで、マッチングが成立した場合には、試作費用の一部を補助するなどのインセンティブを設けることも将来への投資として有効ではないでしょうか。
そこで、県北地域におけるものづくり力を活かした産業振興について、今後どのように取り組んでいくのか、産業戦略部長にお伺いいたします。