「地域と学校の連携による教職員の負担軽減について」 令和６年 第一回定例会 予算特別委員会
【村本しゅうじ議員質問】
地域と学校の連携による教職員の負担軽減について伺います。これまでも、コミュニティ・スクールやスクールサポーターなど、地域と学校の連携は様々な形で行われてきました。
一方、地域には、得意な語学で学校に協力したいなど広く人材が居ることも事実であります。
確かに、外国由来の児童生徒の受け入れは、学校にとってかなりのマンパワーを要しており、先ほど例に出した、地域の方に通訳サポートをお願いすれば、より細かな対応が可能になるのではないでしょうか。
このように地域の方々にボランティアとして、事務の補助、通訳のサポート、設備の管理・その他雑務など、学校施設の中でお手伝いしていただくことで、地域人材の有効活用と教職員の負担軽減がマッチングできるのではないかと考えます。
県には、県内市町村の教育委員会に対し、地域と学校の連携がこれまで以上に図られるような体制づくりの支援に取り組んでいただきたいと思います。
また、児童生徒が地域との連携を深める・教職員が地域のボランティアの方と調整する上で、その物理的な距離は非常に重要であります。そこで、学校の空き教室等を利用して、上記のボランティアの方のための「地域部屋（交流センター分室）」を設けてはいかがでしょうか。ボランティアの方の行うサポートがより充実し、かつ円滑に実施できるようになると考えます。
そこで、地域のボランティアを活用した教職員の負担軽減のための取組について、方針を教育長に伺います。
【教育長答弁】
(現状・県の認識)
学校を取り巻く状況が複雑化・多様化する中、教職員だけでなく、保護者や地域住民がそれぞれの経験やスキルを持ち寄り、地域全体のつながりの中で子供たちの学びや成長を支えていくことは重要であります。
(地域学校協働活動の推進)
これまでも、県では、地域と学校が連携・協働するための仕組みとして、地域の高齢者、保護者、企業、団体等の幅広い地域住民等の参画を得て、地域と学校がパートナーとなって様々な活動を行う「地域学校協働活動」を推進してまいりました。
その活動として、すでに、県内で外国人が多く住むつくば市内のある地域では、日本語指導の必要な児童とその家族の日本語学習を支援することを目的としたボランティア団体が設立され、地元の学校と連携しながら日本語指導をサポートしております。
また、学校の授業支援や登下校の見守り、さらには校内整備等を行うボランティアを地域から募り、学校の希望する支援と、学校を支援していただける地域の方々とのマッチングを行っている市町村の例もございます。
このような、学校を応援していただける地域のボランティアの方々と学校が地域学校協働活動を推進し、連携・協働して行う学校内外の活動がしっかりと広がっていくことで、地域全体で子供の成長や学びを支えていくだけでなく教職員の負担軽減にもつながっていくものと考えております。
（コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進）
さらに、地域学校協働活動を推進するためには、地域住民や保護者の代表などが学校運営に参加し、学校運営協議会を設置して、「地域とともにある学校づくり」を推進するコミュニティ・スクールを導入することが、地域において学校を共に支える機運を高め、ボランティアなどに参加する地域の人たちの広がりにつながっていくものと考えております。
そのため、県では、引き続き、地域学校協働活動の推進を図り、コミュニティ・スクールの導入を促進するため、研修会等による制度の周知や、市町村等への個別訪問による情報提供や助言などを行ってまいります。
（ボランティアの方のための部屋の設置について）
なお、委員御提案の学校内にボランティアの方のための部屋を設置することにつきましては、各学校の状況に応じて、学校運営協議会の場などで地域にとっての必要性を検討するものと考えており、県からは、研修会などで他県の好事例について情報提供してまいりたいと考えております。
（まとめ）
県といたしましては、「コミュニティ・スクール」と「地域学校協働活動」の一体的な推進により、学校と地域が互いに連携・協働し、地域全体で子供の成長や学びを支え、教育環境の充実を図るとともに、教職員の負担軽減につなげてまいります。
【村本しゅうじ議員質問要望】
コミュニティスクールや地域学校協働活動での教職員の負担軽減を行っていただくというご答弁だったと思います。私もこれ以上、校長先生の負担をふやしたいというふうには思ってございませんで、校長先生のサポート、また教職員のサポートができるよう今後も配慮をお願いします。
※本内容は、原稿や動画を基に作成しております。正式には、議会の議事録を参照ください。#茨城県議会 #日立市
