希望と安心を皆さまに|2026年 新春のご挨拶

2026年 新春の挨拶 あけましておめでとうございます。

旧年中は、多くのご指導と温かいご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
昨年を振り返りますと、全国各地で相次いだ災害が、私たちに多くの課題と教訓を残した一年でありました。
老朽化したインフラによる事故、記録的な豪雨や台風、乾燥と強風が引き金となった大規模な火災、さらには遠地地震による津波警報など、災害はもはや一つの形にとどまらず、日常と隣り合わせの複合災害の時代に入っています。
だからこそ、私はこれまで一貫して、 「災害は予測できなくとも、備えることはできる」 との思いで、避難所の環境改善や備蓄の在り方、要配慮者支援など、現場に即した防災・減災対策を訴えてまいりました。 災害関連死を防ぎ、誰もが尊厳を保って避難できる体制づくりを、引き続き進めてまいります。

一方で、県民の皆様の暮らしを守るためには、防災や福祉だけでなく、地域経済の足腰を強くすることが欠かせません。
県の政策により企業立地が進んでいることは大きな成果ですが、その成果が一部にとどまり、県内全体へ特に中小企業へ十分に波及していないのではないかという課題意識も持っています。
次期県総合計画においては、 製品開発に挑戦できる企業そのものを増やすこと、 そして、その技術を一過性で終わらせず、県を支える有力な産業へと育てていく視点が重要だと考えています。
宇宙や医療といった最先端分野に限らず、県内に数多く存在する既存のものづくり企業の実態に寄り添い、県民にも理解される目標や指標を設定し、成果を広く行き渡らせ、産業政策や県北振興を進めてまいります。

また、暮らしの安心という点では、 医師の地域偏在・診療科偏在の是正、病院再編の着実な推進、救急医療の維持確保など、医療提供体制の課題にも引き続き取り組んでまいります。
単に制度を整えるだけでなく、県民の皆様が「本当に安心できる」と実感できる医療を目指してまいります。

さらに、福祉や教育の分野では、精神障害者のマル福適用拡充や障害者差別の解消、生成AIの活用を含めた福祉サービス情報の分かりやすい提供、学びの多様化による不登校対策、体育館へのエアコン設置推進など、困っている現実を一つひとつ解消していきたいと考えています。

公明党は、「大衆とともに」との立党精神を貫き、弱い立場にある方の声を政治に届け続けてきました。
私はその原点を胸に、現場の声、小さな声に真摯に向き合う政治を続けてまいります。
誰ひとり取り残さない茨城県の実現に向け、 本当に困っている方の役に立つ政策を、着実に前へ進めてまいります。

本年が、皆様にとって希望と安心に満ちた一年となりますことを、心よりお祈り申し上げます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。