原子力災害広域避難計画の説明会に参加
11月3日、日立市原子力災害広域避難計画の説明会に参加しました。日立市では23学区全てで、説明会が行われています。説明はとてもわかりやすいのですが、参加した市民には言葉に出来ない不安があるようです。
日立市では、日本原子力発電株式会社東海第二発電所(東海第2原発)における原子力災害の発生予測がある場合に備え、災害対策基本法及び防災基本計画原子力災害対策編の規定に定め、市域を越える広域的な避難に必要となるルールや体制等を定め「日立市原子力災害広域避難計画」を策定しました。 この計画は、東海第2原発での重大事故や災害発生時において、市民16万人超が迅速かつ安全に避難できるよう、市域を越えた広域避難のルールや体制を整備することを目的としています。
計画は、市内の小学区毎に、原子力災害対策重点区域としてPAZとUPZの2つの区域に分けて、避難計画を策定しました。PAZ(Precautionary Action Zone)は、発電所から半径約5km圏内の3つの小学校区(坂下地区、久慈学区、⼤みか学区)。放射性物質放出前に予防的な避難を開始します。UPZ(Urgent Protective Action Planning Zone)は、発電所から半径5~30km圏内の20小学校区。放射性物質放出後、空間放射線量率に基づき避難指示を実施します。
避難手段は、原則として自家用車を利用します。乗り合わせが推奨されます。自家用車利用が困難な住民は、一時集合場所からバスを利用します。避難先市町村の避難中継所で避難所を指定します。
避難行動要支援者は、自宅から放射線防護施設へ一時退避し、その後福祉車両等で避難します。
PAZ内では事前に安定ヨウ素剤の配布します。UPZ内では緊急配布を実施します。
避難経路と避難先は、各小学校区毎に事前に詳細に指定しています。主要な経路は高速道路や国道を活用し、渋滞時の代替経路も設定しています。