戦後80年、日立市民による平和行進

終戦から80年を迎えた8月15日、太平洋戦争中に空襲や艦砲射撃などで1500人以上が犠牲となった日立市で、市民による平和行進が行われました。JR日立駅前に集まったおよそ120人の参加者は、犠牲者の慰霊と「二度と戦争を繰り返さない」誓いを新たにしました。小川春樹市長はあいさつで、戦争体験者の高齢化とともに悲惨な記憶が薄れ、平和の尊さが見失われつつある現状への危惧を述べ、「悲惨な戦争を許してはならない」と強く訴えました。集会後には、「戦争をなくそう」「平和な世界をつくろう」と書かれたプラカードを掲げ、駅周辺を行進。最後は駅前広場の慰霊の鐘の前で黙とうを捧げ、静かに祈りを寄せました。
この行進には、茨城県議会公明党の村本修司議員も参加し、犠牲者への哀悼と平和への決意を新たにしました。村本議員は、「平和の尊さを次世代へとつなぎ、戦争のない社会を築くため、地方からも力を尽くしていきたい」と語りました。
公明党はこの終戦の日にあたり、先の大戦の犠牲者への深い哀悼と反省を出発点とし、「二度と戦争という過ちを繰り返さない」という戦後日本の原点を改めて確認しています。そのうえで、北東アジア安全保障対話・協力機構の創設を提案し、対立ではなく対話を軸とした新たな安全保障の枠組みを追求しています。さらに、核武装論を「非現実的」と明確に否定し、核兵器禁止条約への関与拡大や被爆体験の継承を通じて「平和の心」を次世代へ伝える取り組みを呼びかけています。国際協調と包摂性を基盤とし、信頼構築を進める姿勢は、平和な未来を築くための確かな道筋であると考えます。
戦争の記憶を風化させず、平和の尊さを市民一人ひとりが胸に刻み、次の世代へ受け継ぐこと――それこそが、日立市の平和行進と公明党の提案が重なり合う、私たちの使命であります。