令和5年 第一回定例会 予算特別委員会での質疑「ChatGPT等の最新デジタル技術に対する教育現場の対応について

5 ChatGPT等の最新デジタル技術に対する教育現場の対応について【教育長】

(村本しゅうじ委員質問)

 最後に、ChatGPT等の最新デジタル技術に対する教育現場の対応についてお伺いいたします。

 ChatGPTとは、OPEN AI社が開発した人口知能(AI)を使ったチャットボットで、昨年11月30日に公開されてから、わずか2か月で利用者が1億人を突破するなど、史上最速で広がりを見せているアプリケーションであります。

 これまでのWEB上の検索に代わる質疑応答から自然な言い回しの文章の作成まで極めて多彩な用途に対応でき、更に小説や作曲、プログラミングまでこなせます。

 今後我々の生活を大きく変える可能性を秘めており、新たな産業革命の起爆剤ともなりうるとさえ言われております。すでに我々にとっても無視できない存在になりつつあります。

 米国や豪州などでは、情報の不正確さや不正行為の温床、宿題や家庭学習への影響が大きいとして、利用を禁止する学校が増えているとの報道があります。しかし、私は、一概に利用を禁止にすればそれで問題が解決するとは考えておりません。

 これまでも、電卓やパソコン、インターネットなど、当初はその影響を懸念されていたものの、我々の日常や教育現場に革新技術を取り入れた例は数多くあります。私は、このChatGPTもその一つではないかと考えています。

 これからの時代、子どもたちがこのような最新のデジタル技術から隔絶して生活することは、現実的ではないと考えています。デジタル技術とどううまく付き合っていくのかが大事であり、そのためのルール作りや、リスクを教えるデジタルシティズンシップ教育が一層重要になってくるものと考えます。

そこで、ChatGPT等の最新デジタル技術が教育現場に与える影響についてどのように認識しているのか、そして、ChatGPT等の最新デジタル技術と今後どう向き合っていくのか、教育長の御所見をお伺いいたします。  

(教育長答弁)

 

 お答えいたします。

【現状】

 委員ご紹介のChat GPTは、対話形式で質問を入力すると、膨大な情報の中から、瞬時にその回答を生成することができる人工知能であります。

 Chat GPTの活用にあたっては、条件を指定することでプログラムを組むことができたり、対話形式であることで、従来よりも情報を素早く取得できるなどのメリットがある反面、誤った情報や偏った内容の情報を含む可能性があることに留意する必要があるなどの課題もございます。

 Chat GPTが教育現場に与える影響につきましては、Chat GPTの特性を十分に理解せず、適切に活用できない場合には、不確かな情報の影響を受け、適切に学習を進められない可能性があると認識しております。

 現在、教育現場におきましては、インターネット上には様々な情報が氾濫しており、それらの中から、正確な情報を適切に取捨選択することが求められておりますことから、情報を的確に利活用する力の育成を図っているところでございます。

【今後の方向性】

 県といたしましては、次々と生み出される最新のデジタル技術の使用を制限するのではなく、子供たちが適切かつ主体的に活用できるよう、引き続き情報活用能力の育成に努めてまいります。

(村本しゅうじ委員質問要望)

 私もChatGPTを使っており、試しに、「教育などに悪影響はないの?」と聞いてみました。

 その答えは、「ChatGPTは情報源に依存しており、過去のデータから学習するため、情報に偏りや誤りがある場合、それらの偏りや誤りを繰り返す可能性があります。また、ChatGPTが生成する回答が正確であると保証されているわけではありません。そのため、教育の分野でChatGPTを使用する場合は、常に注意が必要です。」とあり、私の考える文章に比べてとても良くまとまっています。

 最近も、GPT4という進化版も有料リリースされ、画像の解説なども出来るようになっています。

 宿題の出し方に象徴されるように、学習の内容や指導の仕方等、我々も常にアップデートしていかないと、世間のデジタル技術と子どもたちに着いて行けなくなりますので、専門職を設けることも必要だと思います。

 これからも、デジタル世代の子供たちのために、それに見合った指導をお願い致します。

※本内容は、原稿や動画を基に作成しております。正式には、議会の議事録を参照ください。 #茨城県議会 #日立市