地元成沢コミニティ推進会「ふれあい」の防災訓練に参加/大規模災害発生時の地域コミュニティの役割を再確認

9月16日、村本修司議員は地元の成沢学区コミュニティ推進会「ふれあい」主催の防災訓練に参加しました。
線状降水帯による大きな浸水被害が発生した直後であったため、主催者も参加者の皆さんも、より真剣に訓練に取り組みました。

大規模災害発生時における、地域コミュニティの役割は非常に重要です。以下6つの視点から、具体的な役割とその重要性を挙げてみます。特に、日立市では自主防災組織と連動していますので、こうした機会に再確認しておきたいと思います。

  • 情報の伝達と共有
    地域コミュニティは、公式な情報源からの情報や地域内の実情を迅速に共有する役割を果たします。例えば、避難所の場所、安全な経路、必要な物資などの情報を効率的に伝えることができます。そのためには防災無線機や衛星電話、衛星通信装置(スターリンク他)など、既存の情報端末以外の資機材も配備する必要があります。
  • 避難支援
    地域の高齢者や障害者、子供など、特別な支援が必要な人々の避難を手助けします。地域住民同士で助け合い、安全に避難所まで移動することができます。コミュニティには要支援者の情報を集約する必要があります。個人情報の管理の万全を図りながら、避難困難者の支援を行います。
  • 物資の供給と共有
    災害時には食料や水、衣服、医薬品などの物資が不足することがあります。地域コミュニティは、持っている物資を共有し、必要な人々に届ける役割を果たします。特に食料と水の提供は重要です。
  • 防災拠点の整備、運営・管理
    大規模災害発生時には一義的には避難所の開設や運営も地域コミュニティの重要な役割となります。その拠点は学区の小学校の体育館であることが多いのですが、地域によってはコミュニティセンター(コミセン)である場合もあります。避難拠点の環境整備、特にトイレや非常用電源、非常灯、暖冷房施設(エアコン設置)など、平常時からその機能充実を図る必要があります。また、開設から運営にいたるまでのノウハウを積み上げていくことも重要です。施設の管理者である小学校などとの連携も不可欠です。
  • 心のケア
    災害は物理的な被害だけでなく、心の傷も残します。地域コミュニティは、お互いに励まし合い、心のサポートをする役割も持っています。
  • 復興の支援
    災害後の復興は長期にわたる作業となります。地域コミュニティは、復興のためのボランティア活動や地域の復興計画の策定など、多岐にわたる支援を行います。
  • 伝統や文化の継承
    災害は時に、地域の伝統や文化を脅かすことがあります。地域コミュニティは、これらの価値を守り、次世代に伝える役割を果たします。災害をきっかけとして地域の伝統文化が消滅してしまう事があります。そのような残念な事態にならないよう、こうした視点を大事にしておく必要があります。

日立市のコミュニティーは原則小学校毎に、23のコミュニティ推進会(名称は別の名前で運営している地区もあります)で構成されています。
成沢学区コミュニティ推進会「ふれあい」(略称:成沢ふれあい)は、日立市立成沢小学校(日立市中成沢町3-16-8)区内に在住するすべての住民が対象です。成沢学区内の交流と親睦および福祉増進を図り、成沢地域の発展と明るい住みよいまちをつくることを目的としています。事務所を成沢交流センターにおいています。
地域活動を行うため、西成沢第一支部、西成沢第二支部、青葉台支部、中成沢北支部、中成沢南支部、東成沢支部、堂平支部の7支部をおき、自治会・町内会は約140グループで、世帯数は、令和元年12月現在で約3100世帯です。