「台風13号の雨量を考慮した新産業廃棄物最終処分場の設計見直し要否について」令和5年 第三回定例会 防災環境産業委員会

【村本しゅうじ議員質問】

 住民から豪雨被害を受けて、処分場は大丈夫かという問い合わせをもらっています。日立市で、24時間降水量が観測史上で最も多い282.5mm、特に1時間当たりが93mmの大雨でした。今回の雨量について、防災調整池の容量は大丈夫か、見直す必要はないのか。また、処分場敷地の西側の雨水の排水はどのような対応になるのか。についてお伺いします。

【資源循環推進課長答弁】

 防災調整池は、最終処分場の埋立地外の周辺で降った雨水が下流の河川の鮎川へ直接流出しないよう、流出量の軽減及び流出時間の調整をする洪水調節機能を担う施設として整備する予定。

 調整池で一時的に貯留した雨水を一定量ずつ河川へ放流するもの。今回、日立市で発生した雨と同様の雨水があった場合でも、施設の機能を損なうことなく調整池で一時的に貯留しながら放流を行うことで、対応可能であると考えていることから、今回の豪雨災害での設計見直しは考えていない。

 また、処分場西側の雨水は、新設道路の整備に伴い、側溝や水路を整備する予定で、西側法面の落石防止対策も講ずる予定であるため、適切に排水が可能になると考えている。

【村本しゅうじ議員質問】

 市民の方には、事実に基づいて分かりやすい説明をしていただきたい。
 また、今回のような想定外の雨が降った場合も、処分場内の雨水対策、特に廃棄物層に触れた浸出水について処理できるのかについてお伺いします。

【資源循環推進課長答弁】

 最終処分場の埋立地内に降った雨水は、廃棄物に触れて、時間をかけてじわじわと浸透し、廃棄物層から染み出てくると考えている。先ず、浸出水調整槽に浸出水を貯留して、直ちに外部へ放流することはない設備を整備する予定。
 貯留した浸出水は場内で浄化処理された後、日立市の公共下水道へ放流されることになる。本計画の調整槽は適切な容量を確保しており、仮に1日500mmの降雨が発生した場合も埋立地の外に浸出水が漏れることなく処理ができるものと考えていることから、今回の豪雨災害での設計見直しは考えていない。

【村本しゅうじ議員要望】

 廃棄物層に触れた水は一時貯留して処理するといった処分場の構造を市民の皆さんが分かっているわけではないという前提に立って、分かりやすく、科学的なデータに基づいた丁寧な説明をお願いしたい。

3年前くらいに太平田集会所周辺とかそのまた下流も浚渫をしてもらいましたが、相当床止め、川底が上がっており、基本的に重要な県の施設へのアクセス道路でもあるため、流下能力の維持向上を土木部河川課と一緒になって是非進めていただきたい。

※本内容は、原稿や動画を基に作成しております。正式には、議会の議事録を参照ください。#茨城県議会 #日立市

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